私は、今までiphone XRを使っていました。
ただ、iphone XRはついに、appleから見放されてしまい、ios26にアップグレードできなくなりました。
これをきっかけに、新しいiphoneを購入し、iphone XRからiphone17 proに機種変更しました。
iphone17 proのセットアップがほぼ完了して、試しにインターネットのダウンロード、アップロード速度がどのくらいでるのか計測したところ、iphone XR時は、ダウンロード・アップロード速度ともに、500MB〜600MBくらい出てたのが、半分くらいの速度しかでないようになりました。(ひどいと、ダウンロード速度だけ、50MBを切る速度でした。)

iphone17の方が通信機能は向上しているはずなのに、この結果は何か設定に問題があるはずということで調査した結果、解決したので、そのお話をします。
原因・対処方法
iphone17 proで初めて導入した、「microsoft defender」アプリと、「icloud+」のプライベートリレーの設定の競合が問題であった。
対処方法は、iphoneの[設定]アプリから[自分の名前]-[icloud]-[プライベートリレー]をオフにしました。

結果は下記の通りです。


遅い時の画像と早くなった時の画像の時刻が逆なのは、試行錯誤して解決方法を見つけ実施した後、本ブログのためにそれぞれ画面を撮り直したためです。ご容赦ください(笑
結果、iphone XRを使っていた時よりも、通信速度が出るようになりました!
icloud+のプライベートリレーとMS Defender
そもそも、それぞれどんな機能なのかを表にまとめます。
項目 | プライベートリレー (iCloud) | Microsoft Defender for iOS |
---|---|---|
目的 | プライバシー保護(匿名性、IP隠し、広告トラッキング対策) | セキュリティ強化(フィッシング・悪質サイト・マルウェア対策) |
仕組み | Appleのサーバーを経由する「二重中継」方式でIP/DNSを隠す | VPNプロファイルで通信を検査し、危険なURLをブロック |
メリット | 本当のIPを隠せる・広告トラッキング防止・通信内容を暗号化 | 危険サイトやマルウェアを検知・企業アカウントやOffice 365と連携・公共Wi-Fiでも安全性高い |
デメリット | 速度低下が出やすい・一部サイト(位置情報依存サービス)で不具合・セキュリティ強化は弱い | ダウンロード速度低下が起きやすい・Microsoftに通信メタデータが渡る・プライバシー匿名性は弱め |
得意分野 | 広告トラッキング回避、匿名性確保 | 金融・取引・ビジネスでの安全確保 |
利用者 | Safari中心のユーザー、広告ブロック・匿名性を気にする人 | Office利用者、取引やメール添付ファイルの安全性を重視する人 |
それぞれ目的が異なる機能です。
プライベートリレーとMS Defenderの併用
併用は可能です。
ただ、インターネットの通信速度を維持しつつ、併用は不可のようです。
AppleのプライベートリレーもMS DefenderもどちらもVPN的にインターネットトラフィック検査・転送する仕組みだから。二重に経由すると、どうしても速度が犠牲になってしまいます。
このため、現時点では、インターネットの通信速度を優先したい場合は、上記表をご参考にしていただき、Appleのプライベートリレー・MS Defenderのどちらかを選択する必要性が出てきます。

通信速度は落ちるが、それでも両方とも維持したいというのであれば、今のところは両方の機能を使うのもありだとは思います。
以上となります。参考になれば幸いです。
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