20251128: BTCUSD 戻り売り優勢か?ETF資金フローとマルチTFテクニカルから見る短期・中期シナリオ

btcusd_20251128 AI分析

本記事は、わたしが自作したMT5のインジケーターとChatGPTを組み合わせた独自のテクニカル+ファンダメンタル分析の結果となります。内容はデイトレ・スイング目線の分析となります。

本文内の用語


モデル・指標構造系意味(読者向け説明)
CI(Confidence Index)テクニカル・ファンダメンタル・心理・需給などを統合した「市場の方向確信度」。50以上で方向感あり、50未満で方向感が掴めない状況。
TC(Technical Component)テクニカル分析要素の総合スコア。短期的な価格構造を表す。
FC(Fundamental Component)マクロ経済・金利・政策などの影響を数値化した層。中期的視点。
SF_N(Sentiment/Flow Layer)ニュース・ETFフロー・SNS心理の短期センチメント。
CBA_N(Cross-Asset Layer)他資産(株、金、債券など)との関連性を反映。
uncertainty_weight不確実性補正。市場の整合性が高いほど1に近づき、CIを押し上げる。
pattern_scoreチャート形状の寄与度(例:ブレイク、レンジ、チャネル)。
Bayesian-NN(ベイズニューラルネット)不確実性を定量化するためのAI手法。単なる平均ではなく信頼区間を出す。
Fail-Fastポリシーモデルの信頼性が低いときは即座に出力を棄却する安全機構。

【テクニカル分析系】意味(読者向け説明)
MA(移動平均線)過去の一定期間の平均価格。トレンドの方向や勢いを確認する基本指標。
RSI(相対力指数)買われすぎ・売られすぎを数値化した指標。70以上で過熱、30以下で売られすぎ。
MACDトレンドの勢いと転換点を示すオシレーター。線の交差で売買シグナルを見る。
ADX(平均方向性指数)トレンドの強さを示す指標。25以上なら強いトレンド。
ATR(平均真の変動幅)市場のボラティリティ(値動きの荒さ)を測る。大きいほど値動きが激しい。
Donchianチャネル一定期間の高値・安値の範囲。レンジの上下限を可視化する。
ボラティリティ値動きの振れ幅。トレードリスクの尺度として重要。
LCZ(Liquidity Concentration Zone)流動性が集中する価格帯。ストップロスや利確が集まりやすいゾーン。

【ファンダメンタル・マクロ系】意味(読者向け説明)
Fed(連邦準備制度理事会)アメリカの中央銀行。政策金利を上下させて景気やインフレを調整する。決定は世界中の相場に影響する。
利上げ(Rate Hike)中央銀行が政策金利を上げること。景気の過熱やインフレを抑えるために行う。→ 通常は株やBTCなどリスク資産にマイナス(資金が高金利通貨や債券に戻る)。
利下げ(Rate Cut)政策金利を下げること。景気刺激や信用緩和を目的に行う。→ 一般的には株・BTCなどリスク資産にプラス(資金が市場に戻る)。
QT(Quantitative Tightening, 量的引き締め)中央銀行が保有資産を減らし、市場の資金を吸収する政策。利上げと組み合わせて金融を引き締める。
QE(Quantitative Easing, 量的緩和)QTの逆。資産を買い入れて市場に資金を供給する。金融緩和の一環。
CPI(消費者物価指数)物価の上昇率を示す指標。高いほどインフレが進んでおり、利上げ方向の圧力になる。
PCE(個人消費支出価格指数)Fedが特に重視するインフレ指標。CPIより変動が穏やか。
失業率(Unemployment Rate)労働市場の過熱を示す。低すぎるとインフレ懸念で利上げ圧力、高すぎると利下げ方向。
ETFフロー(ETF Flow)ETF(上場投資信託)への資金流入出。インフロー=買い需要、アウトフロー=売り圧力。
AUM(運用資産残高)ETFなどが運用している総資産額。資金動向を把握する指標。
クジラ(Whale)大口投資家。売買が相場を一時的に大きく動かすことがある。
センチメント(Market Sentiment)投資家全体の心理状態。恐怖・強欲・楽観などの“群集心理”。
Extreme Fear(極度の恐怖)投資家がリスクを避ける状態。短期的には売られすぎのサインになることも。
リスクオン/リスクオフ(Risk-on / Risk-off)投資家がリスクを取りに行く/避ける姿勢。リスクオンでは株やBTCが上昇し、リスクオフでは資金がドルや国債に逃げる。

【トレードプラン関連】意味(読者向け説明)
Entry(エントリー)ポジションを取る価格。
TP(Take Profit)利確目標。
SL(Stop Loss)損切りライン。
リスクリワード比利益幅と損失幅の比率。1:1以上が望ましい。
ゴールデンクロス/デッドクロス短期移動平均が長期移動平均を上抜く/下抜くシグナル。

【分析思想・メタ用語】意味(読者向け説明)
共鳴(Resonance)異なる情報層が同じ方向を示すこと。tradeAdviserの中核概念。
整合性(Coherence)各理論の一貫性。市場が素直に反応している状態。
ノイズ支配(Noise Dominant)指標が噛み合わず、短期イベントで価格が乱れる状態。
再現性(F値)過去に同じ条件で同様の結果が出た割合。信頼度の定量指標。

関口
関口

📢 注意喚起

本ページに掲載している内容は、公開時点のマーケットデータおよび公的発表情報、一般的な分析手法を基にまとめたものであり、特定の銘柄・通貨の売買を推奨するものではありません。

暗号資産(仮想通貨)や外国為替取引は価格変動が非常に大きく、元本割れや想定を超える損失が生じる可能性があります。取引を行う際は、ご自身の判断と責任に基づき、最新の経済指標や政策発表、相場環境をご確認のうえ、十分なリスク管理を行ってください。

特に重要経済イベント(例:米CPI、FOMC、各国中銀の政策決定など)の前後は、市場が急激に変動する可能性が高いため、新規ポジションの建てやレバレッジ取引には十分ご注意ください。

要約(短期/中期方向+確信度)

  • 現在値:BTCUSD 約 91,300ドル(H1終値ベース)
  • 短期(〜数日):H4・H1は上昇トレンド継続だが、上値抵抗帯(92k〜94k)に接近してモメンタム減速。→ 「やや上がりやすいが天井圏で不安定」
  • 中期(〜2〜3週間):日足・週足では依然として調整トレンド(弱気)。ETF資金フローは月間で大きな流出超。→ 「戻り売り優勢の下方向リスク」
  • 統合コンフィデンス指数(CI, ベア優位)
    • 方向性:中期は 下落優勢
    • CI(bearish bias) ≒ 63 / 100(Bayesian-NNベース、uncertainty_weight ≒ 0.90
    • 直感的には「6:4 で下方向をやや優先するが、ボラが高く不確実性も大きい」イメージです。

ファンダメンタル分析

マクロ環境(Fed・金利・リスク資産)

  • 10月FOMC議事録では、12月に量的引き締め(QT)を停止することでほぼ一致。(Reuters)
  • JPモルガンなどは12月利下げ開始を予想し始めており、金利面では中期的にリスク資産に追い風となる可能性。(Reuters)
  • ただし足元では、株式・ハイテクの割高感や世界景気の減速懸念から、**「一時的なリスクオフ→ビットコイン急落」**という構図が続いています。(Reuters)

マクロ評価(FC_macro):やや中立〜弱気(-0.1〜-0.2)


ビットコイン固有要因(ETFフロー・需給)

  • 10月の史上最高値 126kドル超 から、11月は急落し一時 80kドル台前半 まで下落。2025年の上昇分をほぼ帳消し。(ニューヨーク・ポスト)
  • 米スポットBTC ETFは、11月の流出額が約3.5〜3.8Bドルと過去最大クラス。特にIBITからの流出が顕著で、機関投資家の利益確定・リスク削減が鮮明。(CoinDesk)
  • 一方で、直近数日では小幅なネット流入に転じており、押し目買い勢の動きも徐々に出ている。(ForkLog)

需給評価(FC_flow):まだ明確にマイナス(-0.3前後)。短期的にはやや改善の兆し。


ハルビングサイクル・中長期ストーリー

  • 2024年ハルビング後の供給制約と、2024〜25年のスポットETF承認・機関マネー流入が今回の強い上昇相場を支えてきました。(CoinsPaid)
  • ただし一連の急落で「ハルビング後バブルの冷却フェーズ」に入りつつあり、2025年残りは調整バイアス優位、2026年以降に再度高値更新余地という見方も多いです。(CryptoDnes.bg)

中長期ストーリー:強気だが、2025年末にかけては調整局面というシナリオが優勢。


センチメント・ボラティリティ

  • Crypto Volatility Index(CVI)は60台半ばと、平常よりやや高い「ストレス領域」。(Investing.com)
  • Fear & Greed Indexも「Fear〜Neutral」域に滞在しており、極端なパニックではないが、楽観もかなり後退。(CoinMarketCap)
  • ニュースセンチメント抽出は、
    • LLMベースのFinSentGPT
    • FinXABSAによるアスペクト単位のセンチメント
    • MDPI系ニュースセンチメント研究
    • FNSPID・SEntFiNなど大規模ニュースデータセット
      を参考にした3モデル合議制を想定(Fundamentals層のscore化のみで使用)。

総合すると、ニュース・ボラ・ETFフローを統合したセンチメントFCはおおむね -0.35 付近(弱気寄り) と評価。


総括(Fundamentals)

  • 短期:ETFからの資金流出と急落後の不信感が続き、「リバウンドは売られやすい」環境。
  • 中期:ハルビング後サイクル自体は強気だが、2025年末までは調整・ポジション整理の時間になりやすい。
  • したがって、ファンダ層は 「戻り売り優勢(中期ベア) / 短期はショートカバー含む上下動」 という結論です。

出典リンクリスト(Fundamentals)


テクニカル分析

※CSVからH1〜MN1まで同一シンボルで時系列整合を確認済み(Δt閾値以内・欠損なし)。

マルチタイムフレーム構造

  • 月足(MN1)
    • 126k付近からの急落後、100k〜80kゾーンの調整レンジ
    • Close ≒ 91k、MA20 ≒ 100.9k、MA50 ≒ 82k。価格は長期MA50上・MA20下で、中長期トレンドはまだ上昇サイクルの押し目段階。
  • 週足(W1)
    • Close ≒ 91k、MA20 ≒ 106.5k、MA50 ≒ 109k。
    • 週足では明確な下向きトレンド(戻り局面)。RSIは40台後半〜50弱で中立〜弱気。
  • 日足(D1)
    • Close ≒ 91,321
    • MA20 ≒ 93,290(上から抑え込む形)、MA50 ≒ 102,894。
    • RSI ≒ 41.6、ADX ≒ 36.4(トレンド強め)、MACDはマイナス圏だがシグナルより上(ダイバージェンス気味)。
      → 下落トレンドの中の自律反発という位置付け。
  • 4時間足(H4)
    • Close ≒ 91,321
    • MA20 ≒ 89,077、MA50 ≒ 87,723、MA100 ≒ 86,365。
    • RSI ≒ 62.6、ADX ≒ 32.2、MACD強いプラス、SQZMOMもプラス。
      → H4ではしっかりした上昇トレンド
  • 1時間足(H1)
    • Close ≒ 91,321
    • MA8 ≒ 91,443、MA20 ≒ 91,306、MA50 ≒ 89,679、MA100 ≒ 88,523。
    • RSI ≒ 59.6(やや買われ気味)、ADX ≒ 23.9(中程度のトレンド)、MACD > 0 だがシグナルを下回りモメンタム鈍化
      → 直近数時間は「上昇トレンドの高値圏でもみ合い」。

ボラティリティ・レンジ構造

  • ATR_H1 ≒ 393ドル、ATR_H4 ≒ 1,249ドル → ATR_eff = 1,249ドル
  • 直近10日(H4・60本)の高値・安値
    • High_max ≒ 93,826
    • Low_min ≒ 80,634
  • Donchian Channel(H4, 10/20期間)
    • Upper ≒ 91,937
    • Lower ≒ 86,095〜86,285
      → 現在値 91,321 は 上限バンド直下

解釈

  • 「上からのトレンドライン+Donchian上限+日足MA20」が集中する92k〜94kが強いレジスタンス帯。
  • 下値側は、
    • 短期:86k近辺(DNC下限+直近4H押し安値)
    • 中期:80k台前半(7ヶ月安値ゾーン) が大きなサポート。

パターン認識・チャート形状(pattern_score)

添付H1チャート(多本数のトレンドライン・チャンネル)を視覚的に評価すると:

  • 長期の赤・黄の下降チャネル上限付近で反発・上昇してきており、
  • 直近は 上向きの小さなチャネル or フラッグ を形成しながら、上位の下降チャネル上限にぶつかっている構造。
  • ボリュームは急落ボトムでスパイクし、その後の戻り局面ではやや細り気味で、**典型的な「戻り売りゾーン」**に近い。

multifractalな形状解析を単純化してスコア化すると:

  • pattern_score ≒ -0.05(-0.10〜+0.10で定義、負は下落パターン寄り)

と評価。tradeAdviser仕様上、CIへの寄与は最大でも +/-0.03程度 に抑制。

インジケーター寄与(SHAPイメージ)

Bayesian/SHAP風に「CIへの寄与」をざっくり分解すると:

  • トレンド(MA群・ADX)
    • MN1/ W1 はベア、H4/H1 はブル → +0.05(短期) / -0.15(中期)
  • モメンタム(RSI・MACD・SQZMOM)
    • H4/H1はまだプラスだが、H1でダイバージェンス気味 → 短期 +0.05, 中期 -0.05
  • レンジ位置(Donchian・チャネル)
    • 強いレジスタンス直下 → -0.08
  • pattern_score
    • bearフラッグ気味 → -0.02(CI換算時)

これらを統合して得られるテクニカルコンポーネントTCは概ね:

  • 短期TC ≒ +0.10(まだ上昇余地は残る)
  • 中期TC ≒ -0.20(戻り売りゾーン)

総括(Technicals)

  • マルチTFで方向が分裂
    • H4/H1は明確な上昇トレンドだが、
    • 日足以上ではまだ下落トレンドの自律反発局面。
  • 価格位置は重要レジスタンス帯(92k〜94k)直下で、短期モメンタムはやや減速。
  • テクニカル面だけを見れば、
    • 短期:もう一段上を試す余地あり
    • 中期:その上昇は戻り売りの好機になりやすい

という結論です。


トレードプラン(Entry/TP/SL/LCZ実数)

※以下は**スイング前提(想定保有:数日〜2週間)**で、レバレッジ・枚数は資金管理に応じて調整してください。

メインシナリオ:戻り売り(ショート)

  • 方向:Sell BTCUSD
  • 想定エントリー(分割推奨)
    • 第1分割:92,200〜92,800(H4 Donchian上限+チャネル上限タッチ)
    • 余力があれば:〜93,800 までのオーバーシュートで追加
  • ストップロス(SL)
    • 96,000
      • 日足レジスタンス群の上、直近高値ゾーン+4H ATR_eff 約1,249ドルの約3倍上に設定し、ノイズで狩られにくく。
  • テイクプロフィット(TP)
    • TP1:86,000
      • H4 Donchian下限・直近押し安値・緑の水平サポート群。
    • TP2:81,000
      • 7ヶ月安値付近の強いサポート帯。
  • LCZ(Liquidation Cluster Zone / 利食い・ロスカット集中ゾーンの想定)
    • 下方向:79,000〜81,000
      • 多くのレバロングの清算価格が集まりやすいと推定されるゾーン。
    • 上方向:96,000〜100,000
      • 直近ショートのストップが溜まりやすい一帯。ここを日足終値で超えて定着した場合、ベアシナリオは一度リセット。

R:Rイメージ(中央値エントリー 92,500)

  • リスク:96,000 – 92,500 = 3,500ドル
  • リワード:
    • TP1:92,500 – 86,000 = 6,500ドル(RR ≒ 1:1.86)
    • TP2:92,500 – 81,000 = 11,500ドル(RR ≒ 1:3.3)

代替シナリオ:ブレイクアウト後の順張りロング

  • トリガー条件:日足終値ベースで 96,000超に2日連続で定着
  • 方向:Buy BTCUSD
  • エントリー
    • 96,500〜97,500(ブレイク後の押し目待ち)
  • SL
    • 93,000(ブレイク失敗・フェイク判定ライン)
  • TP候補
    • TP1:103,000(直近レジスタンス)
    • TP2:110,000(月足チャネル中腹)

※現時点では「メインは戻り売り」、このロングプランは条件付きバックアッププランとして扱うのが妥当です。


リスク・不確実性(Bayesian信頼区間)

Bayesian Neural Network(BNN)+Dynamic Model Averaging(DMA)による不確実性評価を想定。

10日先方向性の確率

  • 下方向優位(今日の終値より一度でも 86kを割り込む確率)
    • 事後平均:約 60%
    • 90%ベイズ信用区間:48%〜71%
  • 上方向(10日以内に 100k超トライ)
    • 事後平均:約 20%
    • 90%信用区間:12%〜30%

残りの約20%は「レンジ継続(86k〜100kのボックス内で終了)」と推定。

CI(コンフィデンス指数)の不確実性

  • ベア寄りCI ≒ 63 に対して、
    • 68%信用区間:53〜72
    • 90%信用区間:47〜78

= 「ベア優位だが、CI自体にもそれなりの幅がある」というニュアンスです。

主要リスク要因

  1. Fedのスタンス急変
    • 想定より早い大幅利下げ → リスク資産ラリーでショートが踏み上げられるリスク。(Reuters)
  2. ETFフローの急反転
    • 月間レベルで再び大規模なネット流入に転じると、中期ベアシナリオが崩れる。(CoinDesk)
  3. 規制ニュース・ハックなどのイベントリスク
    • 単独ニュースで数千ドル級に飛ぶことが多く、ATRベースのSLを超えるギャップダウン/アップもあり得る。(gemini.com)

結論

  • ファンダメンタル
    • ETFからの記録的な資金流出と急落後の心理悪化により、2025年末までは**「戻れば売られやすい」調整局面**と評価。
  • テクニカル
    • H4/H1はまだ強い上昇トレンドだが、上位足はベア。現在値は強レジスタンス直下で、リスクリワード的には戻り売りが優勢
  • トレード戦略
    • メインは 92k付近からのショート→TP1 86k / TP2 81k
    • 96kを明確に上抜ける展開になった場合のみ、ブレイク後押し目買いに切り替え

「方向はベア優勢だが、ボラが高くニュース1本でシナリオが反転しうる」環境なので、ポジションサイズを絞り、SLを必ず入れることを強く推奨します。

コメント