ドル円最新見通し 2025年11月7日:153円台で調整継続、短期は戻り売り・中期は押し目買いか

usdjpy分析_20251107 AI分析

本記事は、わたしが自作したMT5のインジケーターとChatGPTを組み合わせた独自のテクニカル+ファンダメンタル分析の結果となります。内容はデイトレ・スイング目線の分析となります。

関口
関口

📢 注意喚起

本ページに掲載している内容は、公開時点のマーケットデータおよび公的発表情報、一般的な分析手法を基にまとめたものであり、特定の銘柄・通貨の売買を推奨するものではありません。

暗号資産(仮想通貨)や外国為替取引は価格変動が非常に大きく、元本割れや想定を超える損失が生じる可能性があります。取引を行う際は、ご自身の判断と責任に基づき、最新の経済指標や政策発表、相場環境をご確認のうえ、十分なリスク管理を行ってください。

特に重要経済イベント(例:米CPI、FOMC、各国中銀の政策決定など)の前後は、市場が急激に変動する可能性が高いため、新規ポジションの建てやレバレッジ取引には十分ご注意ください。

要約(短期/中期方向+確信度)

  • 銘柄:USDJPY(ドル円)
  • 代表足:H1(2025-11-07 07:00, Close=153.1210)
  • 短期(〜数日)
    • 基本シナリオ:戻り売り優位(153.3近辺から152円台前半へ)
    • 確信度:約65%(CI ≒ -20:やや弱いベア優位)
  • 中期(1〜4週間)
    • D1〜W1では上昇トレンド継続。150〜152円台で下げ渋れば再び上方向の押し目買い優勢。
    • 確信度:55〜60%(中立〜ややドル高優位)

ざっくりイメージ

  • ここ数日は「強い上昇トレンドの中の調整下落フェーズ」
  • ファンダメンタルは「ドル金利低下&日銀タカ派化」でやや円高寄り, ただし依然として金利差はドル優位。

ファンダメンタル分析(FC層)

日米金融政策と金利差(policy)

  • 日銀
    • 10月会合で無担保コール翌日物金利を0.5%程度に誘導する方針を維持(7対2)。
    • 2名は0.75%への利上げを主張し否決。インフレの上振れリスクを意識したタカ派寄りの分裂ボード。
    • IMFも「利上げは非常に漸進的に」としつつ、追加利上げは来年初にもあり得ると示唆。(Reuters)
  • FRB
    • 10月29日のFOMCで政策金利を**3.75–4.00%**レンジへ0.25%利下げ。(Reuters)
    • パウエル議長は「12月の追加利下げは確定ではない」「今の金利はまだややタイト」と発言し、ここからは慎重なペースに転換。(Reuters)
  • 評価(FC_policy)
    • レベルとしては依然米>>日でドル高要因だが、**方向性は“日銀ゆっくり引き締め・FRBゆっくり緩和”**で金利差縮小バイアス=中期的には円高要因
    • ここから数日のスパンでは、直近の利下げ+日銀タカ派発言をやや重く見て、**FC_policy ≒ -0.15(弱い円高寄り)**と評価。

マクロ指標・景気サイクル(macro)

  • 米国:ADP雇用やISM非製造業はまだ拡大域(>50)で、景気後退シナリオというより減速しつつも底堅い状況。(トレーディングニュース)
  • 日本:米関税の影響などで、リセッション入りリスクが高まっているとの見方もあり、成長リスクはむしろ下振れ。(Reuters)

→ 景気面では「米>日」でドル高。ただし市場はすでにかなり織り込み済みで、追加のドル高マクロ材料はやや枯渇

需給・ポジション・フロー(risk / ETF flow)

  • 投資家フロー
    • 直近週、日本勢は海外株・海外債券を大きく売越し、逆に海外勢は日本株・JGBを買い越し。円資金のレパトリと国内回帰が進んでおり、円買い方向の資金フロー。(Reuters)
  • ドルポジション・センチメント
    • FXストラテジスト調査では、投資家は依然ドル売り(ネットショート)を維持との見方が優勢。今後数ヶ月もドル軟調を見込む声が多数。(Reuters)

→ 需給・センチメントは円高バイアスがはっきり出ており、短期でのドル円上値を抑えやすい環境。

市場コンセンサス・他社見通し(sentiment)

  • テクニカル系レポートでは「153円割れ〜152.6付近までの調整後、再び上昇トレンド継続」という押し目買いシナリオがメイン。(FOREX24.PRO)
  • ただしこれはテクニカル寄り・金利差ストーリー寄りの見立てであり、ニュース・センチメント全体としては「ドル安方向を見ている参加者が依然多い」点とややねじれ。

FinSent/FinBERT系の研究では、ニュースセンチメント単体の予測力は弱く、ボラティリティや金利など他のファクターと組み合わせた方が有効とされます。

総括(Fundamentals)

  • 短期〜数日の視点では
    • 金利差縮小バイアス(FRB利下げ+日銀タカ派化)
    • 資金フロー&ポジション調整は円買い方向
    • ただし絶対水準としては依然「米高金利 vs 日低金利」で、中期的にはドル高基調はまだ死んでいない
  • tradeAdviser内部スコア
    • FC ≒ -0.10(やや円高優位)
    • CB_N ≒ -0.15(金融政策ギャップはドル高だが変化率は円高方向)
    • SF_N ≒ -0.25(ポジション/センチメントは明確にドル売り・円買いバイアス)

結論として、**ファンダメンタルだけ見れば「短期は円高(ドル円下落)方向にやや分がある」**という評価です。


テクニカル分析(TC層)

マルチタイムフレーム・トレンド

  • D1
    • Close=153.1210, MA20=152.5295, MA50=150.1983, MA200=147.6112
    • 価格は主要MAをすべて上回っており、中期上昇トレンドは継続。RSI≈57と中立〜やや強気。
  • H4
    • CloseはMA20/50付近よりやや下、RSI≈41、ADX≈25で、
    • 上昇トレンド内の調整局面」という形。
  • H1(代表足)
    • Close=153.1210
    • MA8=153.0920(直近は価格≧MA8:ごく短期は小反発)
    • MA20=153.1964, MA50=153.5950, MA100=153.7282 → 価格はこれらより下
    • → H1では明確な下降トレンド, ただし下落モメンタムは徐々に減速。

オシレーター・モメンタム(RSI / MACD / ADX)

  • H1 RSI=41.6:売られ過ぎではないが、下限から反発中
  • H1 MACD=-0.157, Signal=-0.194:デッドゾーンからゴールデンクロス方向に向かう途中で、「下落一服〜戻りフェーズ」を示唆。
  • H1 ADX=45.5、D- > D+:
    • 依然として強いトレンド相場だが、前数本で62→45まで低下しており、トレンドの勢いは鈍化

ボラティリティ・帯系(ATR / Donchian)

  • ATR_H1 ≈ 0.1835
  • ATR_H4 ≈ 0.4121
  • ATR_eff = max(H1, H4) ≈ 0.4121(約41pips)
  • ドンチャン・チャネル(H1)
    • 5本高値/安値:High=153.303, Low=152.959
    • 20本高値/安値:High=153.769, Low=152.815
    • 現値153.12は
      • 5本レンジのやや下側
      • 20本レンジの中下段
        → 「短期レンジ下限を一度叩いて、今は戻りを試している」ポジション。

VWAP・出来高系(OBV)

  • 直近24本H1の簡易VWAP ≈ 153.281
    • 現値はVWAPを若干下回っており、短期的には“ややディスカウント”ゾーン
  • OBVは9月以降の上昇局面でしっかり右肩上がり、今回の押し目でややフラット化。
    • 出来高を伴った強い上昇の後の軽いロング利食い」という形で、パニック売りのシグナルではない。

画像解析(チャート形状)とpattern_score

アップロードしてもらったチャート(多本数MA+チャネル・バンド構成)からの構造認識:

  • 上昇チャネル(黄色)を上抜け→ダマシ気味に戻り→現在はチャネル内へ回帰しつつ、短期の白点線下降チャネル内で下向き
  • ローカルには戻り売りが何度も機能している形で、上値に厚い売りオーダーが載っていそう。

tradeAdviserの画像ガードルールに従い、チャート形状由来の寄与をpattern_score=-0.06(弱いベア寄与)とし、TCにのみ反映しました(絶対値0.10以内)。
安定度パラメータは cba_stability≈+0.02 としてCBA_Nにごく小さく反映(CBA_N≒0.00に近い)し、他レイヤーには干渉させていません。

擬似SHAP寄与(どの指標が方向性を決めているか)

「短期は売り優位」というTC判定に対する直感的な寄与度イメージ:

  • トレンド系(MAの位置・傾き / マルチTF整合)
    • D1上昇 vs H1下降のミスマッチ
    • 寄与 ≒ -0.20(短期ベア方向)
  • ADX/DMI(トレンド強度)
    • 高ADx×D->D+で「しっかりした下落トレンド」
    • 寄与 ≒ -0.15
  • RSI / MACD(モメンタム・転換兆し)
    • RSI40台+MACDの底打ちで「下げ一服・戻りあり」
    • 寄与 ≒ +0.10(ベアを少し中和)
  • VWAP / OBV / ドンチャン
    • VWAP下・レンジ下部での推移だが、出来高パニック感は小さく、「調整の範囲内」
    • 寄与 ≒ -0.05

これらを統合し、画像のpattern_scoreを入れた最終TCは
TC ≒ -0.46(短期ベア優位・ただし極端ではない) としました。

総括(Technicals)

  • 中期(D1〜W1):強い上昇トレンドはまだ崩れておらず、150〜152円台は押し目候補。
  • 短期(H4〜H1)
    • 下降トレンドが優勢で、153.3〜153.7の戻りは売られやすいゾーン。
    • モメンタムはやや鈍化しているため、「急落よりもジリ下げ〜下方向レンジブレイクのリスク」が高い。
  • テクニカル総合評価:
    • 短期:売り寄り(TC<0)
    • 中期:押し目買い継続(大きなトレンドは上)

トレードプラン(Entry / TP / SL / LCZ)

これは教育目的のモデルケースです。実際の取引はご自身のリスク許容度とサイズ管理が最優先です。

ベースシナリオ:短期戻り売り

  • 方向:ショート(USDJPY売り)
  • 想定時間軸:数時間〜2,3日

1. エントリー

  • Sell Limit:153.3000
    • H1ドンチャン上限(5本)153.303付近+短期レジスタンス帯に合わせた戻り売り水準。

2. 利確(TP)

  • TP:152.4000
    • 直近安値群と20本ドンチャン下限(152.815)を一度テストしたあと、
    • もう一段下のサポート候補として約90pips下をターゲット。
    • ATR_eff(約41pips)の2.2倍程度で、トレンド押しを取りに行くイメージ。

3. 損切り(SL)

  • SL:153.9200
    • エントリーから約+0.62円(約1.5×ATR_eff)。
    • 153.7〜153.9のレジスタンス帯を明確に上抜けし、H1下降チャネルをブレイクしたと判断する水準。

4. リスクリワードとサイズ感

  • リワード:153.3000 → 152.4000(約90pips
  • リスク :153.3000 → 153.9200(約62pips
  • RR ≒ 1:1.45(許容範囲だがギリギリ)
  • 推奨としては、
    • 口座1%リスクに合わせてロットを調整(例:62pips=1%としてロット計算)
    • 152.70付近で半分利確+残りトレーリングとする戦術も合理的。

5. LCZ(Liquidation Caution Zone:清算注意ゾーン)

  • 151.80〜151.50
    • このゾーンまで一気に売り込まれた場合、
      • ファンダメンタル(押し目買い勢)とテクニカル(長期上昇トレンド)のコンフリクトが最大化し、
      • スナップバック(急反発)のリスクが高まるエリア。
    • このゾーンでは新規売りは自粛 / 既存ショートは段階的に利確・縮小を推奨。

6. 逆シナリオ(参考)

  • 153.92を明確に上抜け、D1でも長い下ヒゲを伴う陽線が立つ場合、
    • 押し目完了→155円方向への再上昇シナリオに切り替え。
    • その場合は 153.90〜154.00 近辺での安値固めを待って押し目買いへモード転換。

リスク・不確実性(Bayesian的な信頼区間イメージ)

Bayesian-NN研究では、ボラティリティが高い局面ほど予測分布が厚くなり、レンジも広がることが示されています。
ここでは単純化した近似として、**「明日の終値分布 ~ N(μ, σ²)」**を想定します。

  • 中心値 μ:現在値153.12からやや下の 152.90 (緩やかなジリ下げをベース)
  • 標準偏差 σ:ATR_eff ≈ 0.41円 を1σとみなすラフな設定

すると:

  • 約68%信頼区間(1σ)
    • 152.49〜153.31
  • 約95%信頼区間(2σ)
    • 152.08〜153.72

ベースのショート戦略(Entry 153.30, TP 152.40, SL 153.92)は、

  • TP:95%区間のやや下側(ややタイトな利確)
  • SL:2σ上限を少し超える位置で、「想定外上振れ」を切る設計。

主なリスク要因

  1. 中銀イベント・要人発言リスク
    • パウエル発言やFOMCメンバー発言で、「想定よりタカ派/ハト派」サプライズが出ると、一気に20〜50pips程度飛ぶ可能性。(Reuters)
    • 日銀サイドも、ボードメンバーのタカ派寄り発言が相次いでおり、ヘッドラインリスクは高い。(Reuters)
  2. リスクオフ / リスクオンの急変
    • 株急落などのリスクオフで円急騰、逆に株高・クレジット改善で円急落と、センチメント次第で方向がひっくり返る。
  3. ポジション偏りの巻き戻し
    • 市場がドルショート・円ロングにさらに傾き過ぎると、
      • 何かのきっかけでショートカバーによる急騰もあり得る。(Reuters)

結論

  • ファンダメンタル
    • 金利差は依然ドル有利だが、「FRB利下げ+日銀ゆっくり利上げ+円買いフロー」で短期は円高バイアス
  • テクニカル
    • D1で上昇トレンド継続のまま、H4/H1で明確な調整下落
    • 153.3〜153.7は戻り売りゾーン、152円台前半が一旦の下値目処。
  • 統合CI(USDJPY専用式)
    • CI = ((TC0.33)+(FC0.48)+(CB_N0.07)+(SF_N0.07)+(CBA_N*0.05))1000.88
    • パラメータ:TC=-0.46, FC=-0.10, CB_N=-0.15, SF_N=-0.25, CBA_N≈0.00
    • CI ≒ -20.0 → 「弱めのベア優位」

したがってtradeAdviserとしては、

短期:153.3近辺の戻りを売って152円台前半を取りに行く、ただしD1は上昇トレンドなのでサイズは控えめ&利確優先

というスタンスを推奨します。
中期では150〜152円台での押し目形成を確認したら、再び上方向(155〜156円)を狙うフェーズへ移行する、という二段構えのイメージです。

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