本記事は、わたしが自作したMT5のインジケーターとChatGPTを組み合わせた独自のテクニカル+ファンダメンタル分析の結果となります。内容はデイトレ・スイング目線の分析となります。

📢 注意喚起
本ページに掲載している内容は、公開時点のマーケットデータおよび公的発表情報、一般的な分析手法を基にまとめたものであり、特定の銘柄・通貨の売買を推奨するものではありません。
暗号資産(仮想通貨)や外国為替取引は価格変動が非常に大きく、元本割れや想定を超える損失が生じる可能性があります。取引を行う際は、ご自身の判断と責任に基づき、最新の経済指標や政策発表、相場環境をご確認のうえ、十分なリスク管理を行ってください。
特に重要経済イベント(例:米CPI、FOMC、各国中銀の政策決定など)の前後は、市場が急激に変動する可能性が高いため、新規ポジションの建てやレバレッジ取引には十分ご注意ください。
要約(短期/中期方向+確信度)
対象データ
- 銘柄:GOLD#(金CFD)
- 代表足:H1
- 最新バー:2025-11-07 07:00 Close=3998.08
方向感
- 短期(数時間〜数日)
- 4000ドル手前でのレンジ上限〜やや上方向。
- H1はMA50/200のすぐ上、ADX≒14でトレンド弱いレンジ上限テスト中。
- 中期(数週間〜数カ月)
- 月足・週足ともに200MAよりかなり上、RSIも高く、
「長期超強気トレンドの中の、高値圏調整レンジ」。
- 月足・週足ともに200MAよりかなり上、RSIも高く、
- 統合確信度 CI(0〜100)
- ゴールド専用式
[
CI=((TC0.30)+(FC0.35)+(CB_N0.10)+(SF_N0.195)+(CBA_N*0.10))100(uncertainty_weight)
] - 計算結果:CI ≒ 49.6 / 100
→ 中立〜やや強気。どっちにも走りうる分岐点。
- ゴールド専用式
ファンダメンタル分析
金利・インフレ・ドル(policy)
- 米CPI(2025年9月)
- 年率+3.0%(前月2.9%)で、FRB目標2%をまだ上回る水準。
- 金とドルの最近の関係
- 直近では、ドル指数DXYが3カ月ぶり高値を付け、金は一時1%超下落。
- 一方、10月中旬にはドル安+利下げ期待で金が急騰した局面もあり、
policy評価:短期は「ドル高+実質金利やや上昇」で金には逆風 → 0.40くらいの弱めプラス。
ETFフロー(ETF flow)
- World Gold Councilによると、2025年10月末の金ETF AUMは約5030億ドル、保有量3,893t(前月比+1%)。
- さらにQ3レポートでは、
- ETFが**+222t**の純流入
- バー&コイン需要は316t
- 全体需要の主役は投資家、という構図。
- メディアのまとめでは、金ETF残高は5カ月連続で増加との記事。
ETF flow評価:しっかりプラス(0.75)。下がるとETFで拾われている感じ。
中央銀行需要(CB_N)
- WGCのQ3レポート・統計
- 中央銀行はQ3に220tの純購入(前期比+28%)。
- 年初〜Q3累計では約634tの純購入で、昨年Q3までの724tよりペースはやや鈍いものの、依然として歴史的高水準。
- 3rd party集計も、Q3中央銀行純購入は約219.9tと同様の水準。
- 個別月データ
- 8月単月も中銀は**+19t**の純購入で、数カ月連続で買い越し。
CB_N評価:0.65(かなり強いプラス)。
「国家クラスの長期買い手がバックにいる」状態。
マクロ・リスクとストーリー(risk)
- 世界的なインフレはピークアウト済みだが、依然3%台で高止まり。
- CPI関連上記リンク参照(Bureau of Labor Statistics)
- 金は10月8日に史上初の4,000ドル突破を達成し、その後は「トレンド継続か天井か」の議論が続いている。
このあたりをまとめると、
- 「超インフレ期ではないが、実質金利はまだマイナス〜低位」
- 「ドルや金利次第でボラは出るが、長期の不確実性に備えて金を持つというストーリーは生きている」
risk評価:0.60(ややプラス)。
総括(Fundamentals)
ざっくりスコア化(0〜1):
- policy:0.40(短期逆風)
- macro:0.55(インフレ+将来利下げ余地)
- risk:0.60(政治・地政学リスク)
- ETF flow:0.75
- CB_N:0.65
これらから、ファンダメンタル層 FC ≒ 0.58 と設定。
「短期はドルと金利の風に振られやすいが、
1〜数年スパンでは “押せば買われる” 構造がかなり強い」
出典リンクリスト(Fundamentals)
- CPI・インフレ
- 金ETF・需要
- 中央銀行
- 金価格・ドル・Fed
テクニカル分析(H1代表)
マルチタイムフレームの現状
CSVから、各タイムフレーム最新バーは以下の通りです(2025-11-07時点)。
- MN1(2025-11-01 00:00)
- Close 3998.08
- MA200≒2241.53 → +1,756ドル上
- RSI ≒ 90.93(超オーバーボート)
- 強烈な長期上昇トレンド+過熱。
- W1(2025-11-02)
- Close 3998.08 / MA200≒2797.03 → +1,200ドル上
- RSI ≒ 69.24 → 強いが、月足ほどの狂気ではない。
- D1(2025-11-07 00:00)
- Close 3998.08 / MA50≒3878.26 / MA200≒3376.79
- RSI ≒ 51.39、MACD小プラス → 上昇トレンド中の一服レンジ。
- H4(2025-11-07 04:00)
- Close 3995.35 / MA200≒3998.23(ほぼ同水準)
- RSI ≒ 52.52、ADX ≒ 13.9 → レンジ相場。
- H1(代表:2025-11-07 07:00)
- Close:3998.08
- MA8=3992.33, MA20=3994.40, MA50=3984.80, MA200=3985.01
- RSI=54.70
- MACD=2.08(Signal=0.95)
- ADX=14.29
- ATR(H1)=11.50
上位足整合スコア:
- 月〜日足は強い上向き
- H4/H1はレンジ〜わずかに上 → 0.75。
トレンド・オシレーター・ボラ
- MAの並び(H1):
- 短期MAが長期MAの上 → トレンドは上向き。
- ただしMA間の距離が小さく、「勢いのあるトレンド」ではなくだらっとした上昇レンジ。
- RSI / MACD:
- RSI 54〜55 → 中立よりやや買い優勢。
- MACDは小さなゴールデンクロス → 買いに傾きつつも、パワーは弱い。
- ADX:14台 → トレンドとしては弱いレンジ。
- ATR_eff(ボラ):
- ATR_H1 ≒ 11.50
- ATR_H4 ≒ 24.72
- ルールに従い ATR_eff = max(H1,H4) ≒ 24.72
- 価格の約0.6% → 通常〜やや高ボラ。
スコア化
- cross_strength ≒ 0.60
- osc_align ≒ 0.60
- vol_adapt ≒ 0.70
レンジ構造(Donchian 5 / 20)
H1終値の直近20本から計算:
- Donchian 5本
- Upper:4003.27
- Lower:3985.48
- Donchian 20本
- Upper:4019.60
- Lower:3965.82
いまの価格3998は、
- 5本レンジでは上限近辺
- 20本レンジではやや上寄り
→ 「短期レンジの天井、しかし中期レンジでは真ん中より少し上」という位置。
パターン認識(pattern_score)
チャート&価格列の形状からざっくり見ると:
- 9〜10月:3600台から4000突破までの強い上昇。
- 直近:
- 上値:4019→4030→4003と少しずつ切り下げ
- 下値:3960〜3920で徐々に切り上げ
⇒ 高値圏での収束(三角持ち合い)〜上昇フラッグ候補。
画像寄与の制限ルールに従い、
- pattern_score = +0.04(上限+0.10以内)
- TCへの直接寄与は+0.02程度に抑制。
テクニカルTC & 擬似SHAP寄与
- upper_tf_align = 0.75
- cross_strength = 0.60
- osc_align = 0.60
- vol_adapt = 0.70
- TCBS(トレンドコンフリクト抑制)= 0.15
- uncertainty_weight = 0.86
[
TC=\left(\frac{0.75+0.60+0.60+0.70}{4}\right)\times(1-0.15)\times0.86 \approx 0.48
]
寄与イメージ(TC=0.48に対して):
- 上位足整合:+0.13(約27%)
- クロス強度:+0.12(約24%)
- オシレーター:+0.12(約24%)
- ボラ順応:+0.12(約25%)
- TCBS:全体を-15%
- pattern_score:+0.02相当の微調整
総括(Technicals)
- 長期(月足〜週足)は超強気&過熱。
- 日足〜H4:高値圏での「持ち合い」モード。
- H1:MAが密集したレンジ上限タッチ、ADXは低く、ブレイク待ち。
- Donchian的には
- 上は4003〜4020
- 下は3965〜3920
が直近のレンジ帯。
テクニカルだけ見ると:
「4000±40ドルのレンジ上限。
抜ければ4040〜4080、
押されれば3960→3920までの調整もあり」
トレードプラン(Entry/TP/SL/LCZ)
※投資助言ではなく、あくまで「こういうロジックで考える」というサンプルです。
シナリオ1:押し目買い(メイン想定)
- コンセプト:
- 長期強気トレンドの中での高値持ち合い。
- 4000手前で押し目を拾い、上限ブレイクに賭ける。
1) エントリー
- ゾーン:3990〜4000
- 代表値:Entry = 3995
2) 利確・損切り
- TP1:Donchian20上限4019.6+α → 4038
- TP2(オプション):直近高値再トライゾーン → 4085
- SL:Donchian20下限3965.8を明確に割るライン → 3954
Entry=3995 / SL=3954 / TP1=4038 のとき:
- リスク:41
- リワード:43 → RR ≒ 1:1.05
- TP2まで伸ばせれば RR ≒ 1:2.2 くらい。
3) LCZ(Loss Cut Zone)
- H1で3960を下抜け、かつH4で3925以下クローズしたゾーンを
- 「押し目買いシナリオ崩壊ゾーン」と定義。
- そこではロングは一旦全部閉じて、中期調整トレンド入りを疑う。
シナリオ2:下抜けトレンドフォロー(予備)
- 条件:H1で3920割れ+H4で3920以下クローズ。
- Entry(ショート):3915
- TP:3860 / 3800 など
- SL:3950 上抜け。
ただし月足・週足が強烈に上なので、ショートはあくまで短期トレード用。
リスク・不確実性(Bayesian的なイメージ)
- 現在値:3998
- ATR_eff ≒ 24.7(約0.6%)
単純化したBayes風モデルで、次の24時間H1終値を
- μ = 3998
- σ ≒ 17(ATR_eff×0.7)
としたときのレンジ:
- 68%区間(1σ):[3981, 4015]
- 95%区間(2σ):[3964, 4032]
我々の設定(SL=3954, TP1=4038)は、
- 95%帯の少し外にSL/TPを置き、
- 「ノイズ」よりも「本物のブレイク」を狙う設計。
Bayesian NN論文が言っているのも「予測より不確実性の帯を見ろ」という話なので、ここでも帯の中にいるうちはポジションサイズを抑える前提にした方が健全です。
(Bayesian NN の詳細はアップロードされている
『Bayesian-NN.pdf』参照。)
結論
- ファンダメンタル
- 短期:ドル高・実質金利で逆風。
- 中期:ETF流入+中央銀行買い+マクロ不安で金はまだ買われる構造。
- テクニカル
- 長期:超強気トレンドの高値圏。
- 短期:4000ドル前後のレンジ上限で三角持ち合い。
- 統合CI ≒ 49.6
- 完全な強気でも弱気でもない「コインが縦に立っている状態」。
- ほんの少しだけ上方向に傾いている。
- 実務的なまとめ
- メイン戦略:3990〜4000押し目買い、3950台明確割れで撤退。
- 本気でポジションを膨らませるのは、
- 上ブレイクで4040〜4080に乗ってから
- もしくは3920割れで中期調整入りが明確になった後。

コメント