本記事は、わたしが自作したMT5のインジケーターとChatGPTを組み合わせた独自のテクニカル+ファンダメンタル分析の結果となります。内容はデイトレ・スイング目線の分析となります。

📢 注意喚起
本ページに掲載している内容は、公開時点のマーケットデータおよび公的発表情報、一般的な分析手法を基にまとめたものであり、特定の銘柄・通貨の売買を推奨するものではありません。
暗号資産(仮想通貨)や外国為替取引は価格変動が非常に大きく、元本割れや想定を超える損失が生じる可能性があります。取引を行う際は、ご自身の判断と責任に基づき、最新の経済指標や政策発表、相場環境をご確認のうえ、十分なリスク管理を行ってください。
特に重要経済イベント(例:米CPI、FOMC、各国中銀の政策決定など)の前後は、市場が急激に変動する可能性が高いため、新規ポジションの建てやレバレッジ取引には十分ご注意ください。
要約(短期/中期方向+確信度)
- 現在値(代表TF=H1):USDJPY ≒ 153.86
- 短期(〜数日):
- メインシナリオ:153.0〜154.5のレンジ、やや下押し優勢だが押し目は買われやすい
- 理由:日足〜週足は強い上昇トレンド継続だが、価格は日足20MAから**+1.3ATR**上方に乖離しており、口先介入ゾーン(154〜155)目前で上値は重い状態。
- 中期(数週〜1〜2ヶ月):
- メインシナリオ:上昇トレンド継続だが、155円台〜介入レベル(157〜160)手前で天井形成→152〜151台への調整リスク
- Fedは利下げ方向、日銀は超スローペースながらタカ派化しており、金利差縮小方向がじわじわ効いてくる構図。(Investing.com)
- 統合コンフィデンス・インデックス(CI)
- テクニカル(TC)、ファンダメンタル(FC)、中央銀行&センチメント層をBayesian-NN風に統合した指標:
- CI ≒ 40 / 100(不確実性高め)
- 使用不確実性ウェイト:uncertainty_weight = 0.86(固定)
- 解釈:
- 「強気に振り切るには材料不足だが、トレンドに逆らって全力ショートするのも危険」という微妙ゾーン。
ファンダメンタル分析(FC層)
金融政策(policy)
日銀
- 10/30会合:無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.5%前後で据え置き。7対2で据え置き決定。インフレ見通しは2%をやや下回る方向とし、慎重姿勢を維持。
- 一方で、極端にハト派だった**野口委員が「利上げの必要性はこれまで以上に高まっている」**と発言しており、ボード内のタカ派化が進行。(Reuters)
FRB(Fed)
- 9月FOMCで政策金利を4.00–4.25%へ25bp利下げ、2025年中にさらに2回の利下げを示唆。(J.P. Morgan)
- 10月末の声明でも、成長鈍化と雇用の下振れリスクに言及し、金融緩和方向へのバイアスを維持。(連邦準備制度理事会)
評価(policyサマリ)
- 依然として米>日の金利差は大きいが、
- Fed:利下げサイクル入り
- 日銀:超ゆっくりだが「次の一手は利上げ寄り」というメッセージ
- → 中期的には金利差縮小=USDJPYにはやや下押し圧力。
- ただし日銀のペースは極端に遅く、キャリートレード解消の「決定打」にはまだ距離。
マクロ・金利スプレッド(macro)
- 10年米国債と10年JGBの利回り差は約230bpと3年ぶりの低水準まで縮小した後、やや持ち直し。(Investing.com)
- USDJPYはこの間、147→153台へと急伸し、「金利差のわりにドル高が行き過ぎ」との声も出ている。(Medium)
- 多くのストラテジストが「155近辺はファンダメンタルに比べて割高ゾーン」と見ており、モメンタム頼みの上昇という色が濃い。
評価(macroサマリ)
- 金利差は依然ドル有利だが、ピークアウト感があり、
- 「まだ上だけど、すでに後半戦」という状態。
- FC側ではややドル円下方向(円高)バイアスを付与(FC ≒ 0.45程度の中立〜弱気)。
リスク環境・ボラ(risk)
- VIXは最新で19前後と、今年平均よりやや高めだが危機レベルではない「適度な不安」ゾーン。
- 例:VIXCLS 2025-11-04 = 19.00 https://fred.stlouisfed.org/series/VIXCLS (FRED)
- 日本側では、財務相の「過度な円安には適切に対応」発言が相次ぎ、
- USDJPYが154.5近辺に上昇後、153台へ急反落する局面も発生(典型的な口先介入)。(VT Markets)
- 実弾介入は2024年の158〜161台が最後であり、アナリストの多くは「155台前半までは実弾介入はやや限定的」と見ている。(マーケッツ)
評価(riskサマリ)
- グローバル・リスクは「やや不安定」だがクラッシュモードではない。
- 日本当局の言葉の牽制が、155手前でのレジスタンスとして機能しており、
- 上方向のボラ(ショートカバー)と、介入懸念による急落リスクの両方が高い歪な状態。
ETFフロー・ポジション(ETF flow)
- 外国人は10月に日本株へ大規模な資金流入(直近2週で約2.6兆円)。背景には高市新首相誕生期待と、財政拡張への期待。(Reuters)
- 日本株ETFも20%超の年初来上昇・資金流入基調で、「日本株ロング+円ショートのキャリーポジション」が積み上がりやすい環境。(マーケットウォッチ)
- グローバルETF全体では株・債券双方に強い流入が続き、リスクオン寄り。(Lipper Alpha Insight)
評価(ETF flowサマリ)
- 市場ポジションは円売り・日本株買いにかなり偏っている可能性。
- 新規にUSDJPYロングを積み増すには、やや遅いタイミングに見える。
総括(Fundamentals)
- Fed:利下げサイクル入り、
- 日銀:超スローなタカ派化+新政権は財政拡張寄り、
- 金利差:まだドル有利だがピークアウト、
- ポジション:円ショート積み上がり気味、
- 政策・ニュース・センチメントをFinSentGPT/FinXABSA型の枠組みでスコア化すると、**「中期は徐々に円高方向に修正されやすいが、当面は上昇トレンドの末期レンジ」**という像になる。
出典リンクリスト(Fundamentals)
- 日銀金融政策決定会合:https://www.boj.or.jp/en/mopo/mpmdeci/state_2025/index.htm (日本ボーリング協会)
- Fed FOMC:https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomccalendars.htm (連邦準備制度理事会)
- VIXデータ:https://fred.stlouisfed.org/series/VIXCLS (FRED)
- 日本財務省 介入実績:https://www.mof.go.jp/english/policy/international_policy/reference/feio/monthly/index.html (財務省)
- 外国人の日本株買い越し:https://www.reuters.com/world/asia-pacific/foreign-investors-pile-into-japan-stocks-ahead-historic-pm-vote-2025-10-23/ (Reuters)
テクニカル分析(TC層)
マルチタイムフレーム・トレンド
代表値は各TFの最新バー(Datetime最大行)を採用。
- 月足(MN1)
- Close = 153.86
- MA20 ≒ 149.80, MA50 ≒ 150.16, MA200 ≒ 136.14
- RSI ≒ 57, ADX ≒ 19
→ 長期は安定した上昇トレンド(やや過熱気味ではない健全な強気)
- 週足(W1)
- Close = 153.86, MA20 ≒ 149.51, MA50 ≒ 147.65, MA200 ≒ 149.87
- RSI ≒ 65, ADX ≒ 36
→ 強いトレンド・ゾーン。週足ベースで上昇トレンドはまだ壊れていない。
- 日足(D1)
- Close = 153.86
- MA20 ≒ 152.53(+1.33×ATR上方乖離)、MA50 ≒ 150.10、MA200 ≒147.61
- ATR(日足)≒ 0.999、RSI ≒ 62、ADX ≒ 17.8
→ 「強気トレンドだが、短期的にはやや上に行き過ぎ」という典型的なトレンド後半。
- 4時間足(H4)
- Close = 153.86、MA20 ≒ 153.87(ほぼ一致)、MA50 ≒ 153.33
- ATR(H4) ≒ 0.37、RSI ≒ 53、ADX ≒ 21.5
→ トレンド一服の揉み合い。押し目買いと利確売りが拮抗。
- 1時間足(H1)
- Close = 153.86
- MA20 ≒ 153.91(0.36ATR下に位置)、MA50 ≒ 153.73、MA200 ≒ 153.32
- ATR(H1) ≒ 0.15、RSI ≒ 49.2、ADX ≒ 31.6
- Donchian 20:High ≒ 154.35, Low ≒ 153.41
→ 直近は上昇チャネル上限から軽く叩かれて、MA20に向けて調整中。
ボラティリティ・構造
- ATR階層:
- MN1 ≒ 6.74, W1 ≒ 2.61, D1 ≒ 1.00, H4 ≒ 0.37, H1 ≒ 0.15
- 有効ATR:仕様に従い ATR_eff = max(ATR_H1, ATR_H4) ≒ 0.37
→ トレード設計では**0.35〜0.40円が「1ユニットリスク」**という感覚。
オシレーター・モメンタム
- RSI:
- 週足で65、日足で62 → 強気ゾーン
- H1では49と中立に沈み、直近の上昇モメンタムは一服。
- MACD:
- 長期TFではプラス圏推移、短期TFではゼロ付近で横ばい →
- トレンドは上だが、目先は「休憩中」。
需給系(OBVなど)
- H1の直近20本でOBVの回帰傾きはややマイナス(軽いディストリビューション)。
- 一方、RSIは僅かに上向きで、
- 「高値圏で買いと利確売りがぶつかり、短期勢はやや売り優勢」という絵。
チャート形状 & pattern_score(画像反映)
添付チャート(H1中心)を見ると:
- 上昇チャネル(黄色の平行チャネル)内で推移、
- 白の上昇トレンドライン&複数の長期MA(太い赤・白・黄色)にしっかり支えられている、
- 直近はチャネル上限+斜めの白いドットライン(上昇ウェッジ上辺)で頭を抑えられた格好。
→ 形状としては:
- 中期:強い上昇トレンド継続
- 短期:チャネル上限圏での「小さな天井候補」
仕様に従い、
- pattern_score = +0.07(上限 +0.10の範囲内で強気寄り)
- cba_stability = +0.03(上限 +0.05以内)
とし、
TCの最終スコアに +0.10 相当までしか寄与させていません。
SHAP風 寄与分解(TCの内訳イメージ)
厳密なSHAPではなく、Bayesian-NN+ルールベースを想定した「寄与イメージ」です。
TC ≒ 0.44(0〜1スケール)を以下のように分解:
- 上位足トレンド(MN1, W1, D1):+40%
- MA群のパーフェクトオーダー性・クロス強度:+25%
- オシレーター(RSI, MACD, SQZMOM):+20%
- パターン構造+Donchianブレイク位置(pattern_score含む):+15%
→ トレンド系がメインドライバーだが、短期の過熱感とチャネル上限が「TCを1まで押し上げるのを抑えている」状態。
総括(Technicals)
- 長期〜中期:
- 明確な上昇トレンド継続。
- 週足・日足ともにMAとADXがトレンド継続を示唆。
- 短期(H4/H1):
- チャネル上限+Donchian上限(154.3〜155)で上値が重く、短期利確が優勢。
- 一方で153.3〜153.4付近には
- H1 Donchian20下限(153.41)
- H1 MA200(153.32)
が集まり、押し目買いの分厚いゾーン。
- 結論:
- テクニカルだけ見れば「押し目買い優勢の上昇トレンド終盤」。
- ただし上には介入懸念と心理的節目(155〜160)があり、追いかけロングはリスキー。
トレードプラン(Entry/TP/SL/LCZ実数)
※投資助言ではなく、あくまでチャートとファンダを統合したシナリオ例です。
ベースシナリオ:押し目買い
- 方向:ロング(トレンド順張り+介入ゾーン手前での押し目狙い)
- Entry(指値):153.30 付近
- 理由:
- H1 MA200 ≒ 153.32
- Donchian20下限 ≒ 153.41
- 軽いストップ狩りで153.3割れがあり得るため少し下に構えるイメージ。
- 理由:
- Stop Loss(SL):152.80
- 約0.50円(≒1.3×ATR_eff)リスク。
- この水準を明確に割ると、
- H4ベースのトレンドライン割れ
- 日足20MA方向への本格調整
のシナリオが現実的。
- Take Profit(TP):
- TP1:154.50(手堅い利確:R≒2.4)
- 20本Donchian上限+直近高値&口先介入が飛んできやすいゾーン。
- TP2:154.80(欲張り利確:R≒3.0)
- 155を手前にした心理的レジスタンス。
- 現実運用なら50〜70%をTP1、残りをTP2という考え方。
- TP1:154.50(手堅い利確:R≒2.4)
サブシナリオ:戻り売りスキャル
トレンドに逆らうため優先度は低めですが、短期トレーダー向けアイデア。
- Sellゾーン:154.50〜154.80
- SL:155.20上抜け
- TPターゲット:153.80〜153.50
- 理由:
- 介入発言が出やすく、アルゴの利確売りも集中しやすい帯。
- ただし実弾介入が飛んだ場合は「利確どころかスリッページ祭り」なので、ロットは軽め推奨。
LCZ(Loss Cut Zone:構造崩壊レベル)
- 日足終値で152.50割れ:
- 日足20MA〜50MA帯への本格調整入りシナリオ。
- その場合、151〜150台前半までの下げも視野に入るため、
- 中期ロングは一旦全クローズしてポジションをフラットに戻すのが無難。
リスク・不確実性(Bayesian信頼区間+参照元リンク)
Bayesian Neural Network風の発想で、「将来価格の分布」をざっくり正規分布とみなします。
- 対象ホライズン:1営業日先(T+1日足クローズ)
- 平均(μ):153.9
- 標準偏差(σ):日足ATR ≒ 1.0 を1σとして採用
すると:
- 68%信頼区間(1σ):
- [152.9, 154.9]
- 95%信頼区間(2σ):
- [151.9, 155.9]
インターバル内訳:
- 我々のベースシナリオ(レンジ 153.0〜154.5)は1σの中に収まる妥当なレンジ。
- 155.5超えは95%区間の上端付近であり、
- もしここまで急騰する場合は「ニュース・介入リスク・ショートカバー」が絡んだイベント相場と解釈。
- 逆に151.5〜152割れは、
- Fedのサプライズ利下げ加速や実弾介入+リスクオフなど、かなり強いファンダ材料が必要な領域。
結論
- 構造的にはまだ上昇トレンドだが、ステージは終盤戦。
- 金利差縮小・日銀のじわじわタカ派転換・介入警戒・円ショート溜まり——
これらを統合すると、- 「上値余地<下値余地」だが、トレンドに逆らうフルショートをするほどの確信はないという結論。
- テクニカル面では
- 月足〜週足:強気
- 日足:強気だが上方乖離
- H1/H4:チャネル上限からの軽い調整
→ 押し目買いシナリオを維持しつつ、155手前では欲張らずにコツコツ利確が合理的。
- 統合CI ≒ 40/100という低めの確信度なので、
- ポジションサイズを落とす/時間分散エントリー/ストップ厳守など、リスク管理を優先した運用が前提。
市場はいつでも意地悪なので、「トレンドの終盤で一番綺麗なチャートが見える」ことを忘れずに、レバレッジよりも生存率を最優先に組み立てるのがよさそうです。

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